こんにちは、ホラー専門映画館のビビりな解説者タケです。
「作品が多くてどれから始めればいいの?」「ジェイソンは最初からホッケーマスクなの?」と迷っていませんか。完結編の後にも続編があり、途中には別人の殺人鬼まで登場します。戸惑うのも当然ですよ。
先に答えを言うと、初見は公開順で見るのがおすすめです。ジェイソンは最初から現在の姿だったわけではありません。人間らしい殺人鬼から、倒しても戻ってくる怪物、宇宙で改造される存在へと、時代に合わせて姿も設定も変わっていきます。公開順なら、その変化自体をシリーズの歴史として楽しめるんです。
- 映画全12作品の公開順
- 初見に公開順がおすすめな理由
- ジェイソンの外見と設定の変化
- 短く楽しむための視聴ルート
初見は公開順がおすすめ

まずは、なぜ公開順が見やすいのかを押さえておきましょう。作品内の年代を追うより、公開された順に進める方が人物関係とジェイソンの変化を素直に受け取れます。
物語が前作から続くため
初期の「13日の金曜日」は、前作のラストや生存者のその後を受けて次の事件が始まります。特に第2作から第4作は近い時間の出来事として連なるため、途中から見ると人物の恐怖やジェイソンの傷が伝わりにくくなります。
さらに、第4作から第6作ではトミー・ジャーヴィスという人物が物語の軸になります。少年時代の体験、成長後の心の傷、ジェイソンを自ら復活させてしまう流れは、公開順でこそ重みが増す構成です。単に殺人鬼が現れるだけでなく、ジェイソンに人生を変えられた人間の物語として見えてきます。
姿の変化を順に楽しめるため
ジェイソンと聞くと、白いホッケーマスクに大きな刃物という姿を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、その印象が完成するのは第3作です。第1作では主犯ではなく、第2作では頭に袋をかぶっています。
後半作品から見ると、象徴的な姿がどう生まれたのかを飛ばしてしまいます。公開順なら、人間に近かったジェイソンが傷を負い、死を越え、怪物へ変わる過程を味わえます。
初見の基本ルートは第1作から2009年版までの公開順です。時系列を細かく考えるより、作品が観客へ見せた順番を守る方が驚きや変化を楽しめます。
時系列順にする利点が少ないため
このシリーズには、前日譚を先に置くと理解しやすくなるタイプの作品がほとんどありません。2009年版は旧シリーズの過去ではなく、新たに作り直した別の物語です。「フレディVSジェイソン」も旧シリーズの後日談として楽しめますが、年代を厳密につなぐより、二大殺人鬼の共演作として見る方が自然でしょう。
後半は復活方法や舞台が大胆になり、細かな年代より一作ごとの見せ場が優先されます。初見では公開順で問題ありません。ただし、厳密な時系列に並べる場合は、未来を舞台にした「ジェイソンX」を「フレディVSジェイソン」の後に置く考え方もあります。
映画全12作品の公開順

ここでは、劇場用映画として数えられる全12作品を公開年順に紹介します。日本語タイトルは媒体によって表記が少し異なる場合がありますが、作品の並びは同じです。
| 順番 | 公開年 | 作品名 | ジェイソンの位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1 | 1980年 | 13日の金曜日 | 事件の原因となる少年 |
| 2 | 1981年 | 13日の金曜日 PART2 | 袋をかぶった殺人鬼 |
| 3 | 1982年 | 13日の金曜日 PART3 | ホッケーマスクを入手 |
| 4 | 1984年 | 13日の金曜日 PART4 完結篇 | 人間ジェイソンの到達点 |
| 5 | 1985年 | 新13日の金曜日 PART5 | 模倣犯の影が中心 |
| 6 | 1986年 | 13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた | 不死身の怪物として復活 |
| 7 | 1988年 | 13日の金曜日 PART7 新しい恐怖 | 水中で傷んだ姿 |
| 8 | 1989年 | 13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ | クリスタルレイクを離れる |
| 9 | 1993年 | 13日の金曜日 ジェイソンの命日 | 肉体を乗り換える存在 |
| 10 | 2002年 | ジェイソンX 13日の金曜日 | 未来と宇宙へ進出 |
| 11 | 2003年 | フレディVSジェイソン | フレディと対決 |
| 12 | 2009年 | 13日の金曜日 | 別世界で再構築 |
第1作から第8作までが集中する1980年代には、ジェイソン以外にも個性的な殺人鬼や怪物が数多く生まれました。当時のホラーブームをまとめて振り返りたい方は、1980年代ホラー映画のおすすめも参考にしてください。

初期の恐怖を描く四作品
第1作から第4作までは、クリスタルレイク周辺で起きる惨劇を比較的まっすぐ描いた時期です。ジェイソンの伝説が形になり、観客が知る姿へ近づいていきます。
13日の金曜日
シリーズの原点です。閉鎖されていたキャンプ場を再開しようとする若者たちが、姿の見えない何者かに襲われていきます。ここで大切なのは、第1作の殺人犯は大人のジェイソンではないという点。ジェイソンは過去に湖で溺れたとされる少年であり、事件の動機を生む存在として語られます。
後の作品ほど派手ではありませんが、誰が襲っているのか分からない不安、森や湖の静けさ、突然入り込む残酷描写が効いています。犯人を知っていても、シリーズが何を土台に始まったのかを確かめるために外せません。
13日の金曜日 PART2
大人になったジェイソンが、実際の殺人鬼として本格的に登場します。ただし、まだホッケーマスクはありません。頭には片目だけ穴を開けた袋をかぶり、森の中に身を潜める人物として描かれます。
動きには人間らしい慌て方や失敗もあり、後年の無敵ぶりとはかなり違います。その一方、母親への執着やクリスタルレイクを自分の領域とする感覚が見え始める作品です。ジェイソンの人格を知るうえでは、実はかなり重要なんですよ。
13日の金曜日 PART3
シリーズの象徴であるホッケーマスクが初登場します。ジェイソンは最初から愛用品として持っているわけではなく、物語の途中で被害者の持ち物を手に入れます。この偶然の選択が、その後何十年も続く顔になるのですから面白いですよね。
立体映画を意識した飛び出す演出も多く、1980年代の見世物感がたっぷり。マスク誕生の瞬間だけでも見る価値があります。
13日の金曜日 PART4 完結篇
題名には完結篇とありますが、シリーズは終わりません。ただ、本作は人間としてのジェイソンを締めくくる作品として見れば、題名にも納得できます。傷だらけになったジェイソンと、少年トミー・ジャーヴィスの対決が最大の見どころ。
特殊メイクによる残酷描写、逃げ場のない家、追いつめられる若者たちと、初期シリーズの持ち味が詰まっています。私としては、第1作から続けて見るならここまでをひと区切りにするのがおすすめ。疲れたら一度休憩を入れましょう。
トミーを中心にした二作品
第5作と第6作は、ジェイソンに立ち向かったトミーのその後を描きます。ただし、ジェイソン本人の扱いは二作品で大きく異なります。
新13日の金曜日 PART5
成長したトミーは、過去の惨劇による心の傷を抱えています。彼が暮らす施設で再び連続殺人が始まり、ジェイソンが帰ってきたかのように見えますが、ここにはシリーズでも特に大きな仕掛けがあります。
ネタバレを承知で順番を説明すると、本作の殺人鬼はジェイソン本人ではありません。ジェイソンの姿をまねた別人です。このため好みが分かれやすいものの、「ジェイソンという恐怖が人間へ感染した」と見ると味わいが変わります。飛ばしても次作は理解できますが、トミーの状態を知るためには見ておきたい一本です。
PART6 ジェイソンは生きていた
トミーがジェイソンの墓を掘り返した結果、雷によって死体が動き出します。ここからジェイソンは、人間の殺人鬼というより死んでも戻る怪物へ変わりました。走る場面が減り、ゆっくり近づいても逃げ切れない存在感が増していきます。
物語には笑える間や怪物映画らしい勢いも入り、シリーズの空気が少し軽くなります。それでもジェイソンの恐ろしさは薄れません。むしろ、倒せるかもしれない人間から、倒し方そのものが分からない相手へ変わる転換点です。
◆タケのワンポイントアドバイス
第5作で止めると「ジェイソン本人がいないまま終わった」と感じやすいです。そこまで見たなら、第6作まで続けるのがおすすめ。トミーの物語に区切りがつき、不死身ジェイソンの始まりまで確認できますよ。
不死身ぶりが増す二作品
第7作と第8作では、ジェイソンの肉体がさらに崩れ、舞台もクリスタルレイクの外へ広がります。現実味より、怪物同士のぶつかり合いや大胆な場所選びを楽しむ時期です。
PART7 新しい恐怖
湖の底に沈められていたジェイソンが、超能力を持つ少女ティナによって目覚めます。念力を使う少女と不死身の殺人鬼がぶつかるため、「13日の金曜日」版の超能力対決のような一作です。
長く水中にいたジェイソンは、服も肉体も傷み、背骨や骨が見えるほどの姿になっています。ホッケーマスクの下にある顔だけでなく、全身が死体に近づいた点が特徴。演じたケイン・ホッダーの重量感ある動きも、ここからシリーズの印象を大きく変えました。
PART8 ジェイソンN.Y.へ
題名どおりニューヨークへ向かいますが、上映時間の多くは船の中で進みます。「ずっと大都会で暴れる」と期待すると肩透かしかもしれません。とはいえ、閉ざされた船内でジェイソンに追われる展開と、街へ上陸した後の場違いな光景には独特のおかしさがあります。
クリスタルレイクの怪物が、ネオンと人混みの中へ入っていく違和感が魅力です。怖さ一本というより、長寿シリーズがどこまで大きなことをするのか見届ける作品。あなたは湖のジェイソンと都会のジェイソン、どちらが不気味に感じるでしょうか。
設定が大胆になる三作品
第9作から第11作は、配給会社の移行もあり、題名や世界観の見せ方が変わります。肉体を乗り換え、未来へ行き、別シリーズの殺人鬼と戦うという、かなり自由な時期です。
ジェイソンの命日
冒頭でジェイソンの肉体は破壊されます。しかし、動き出した心臓を検視官が食べたことでジェイソンの魂に憑依され、その後は黒い蛇状の存在が別の人間へ移りながら肉体を乗り換えていきます。ホッケーマスク姿の登場時間は意外と短く、従来の追跡劇を期待すると驚くはずです。
一方で、ジェイソンの血筋や生まれつきの邪悪さに踏み込もうとした意欲は感じられます。終盤には「エルム街の悪夢」とのつながりを示す有名な演出もあり、後の対決作への予告として機能しました。
ジェイソンX 13日の金曜日
舞台は未来の宇宙船です。冷凍保存されていたジェイソンが目覚め、逃げ場の少ない船内で乗組員を襲います。さらに大きな損傷を受けた後、機械技術によって金属質の姿へ再生されます。通称はウーバー・ジェイソン。
湖もキャンプ場もないため、初期作とは別物に見えるでしょう。ですが、シリーズが自分自身の荒唐無稽さを受け入れ、娯楽へ振り切った作品として見ると楽しいですよ。怖がるというより、次は何をするのか笑いながら待つ感覚に近いかもしれません。
フレディVSジェイソン
「エルム街の悪夢」のフレディ・クルーガーとジェイソンが対決します。夢の中で人を襲うフレディと、現実世界で肉体を使って迫るジェイソン。能力も性格も異なるため、戦い方にはきちんと個性が出ています。
ジェイソン側だけを追ってきた人でも楽しめますが、「エルム街の悪夢」第1作を先に見ておくとフレディの能力が分かりやすくなります。とはいえ必須ではありません。まずは「13日の金曜日」シリーズを公開順で進め、この作品を大きな祭りとして迎えれば十分です。
新たに作り直した作品
2009年版は、旧シリーズの第12章ではなく、初期作品の要素を組み直した別世界の物語です。旧シリーズを見終えた後に置くと、何が受け継がれ、何が変わったのかを比べられます。
13日の金曜日 2009年版
1980年版の単純な再映画化ではありません。第1作にある母親の事件を土台にしつつ、第2作の袋、第3作のホッケーマスクなど、初期シリーズの代表的な要素を一つの物語へ取り込んでいます。
このジェイソンは動きが速く、罠や地下通路を使い、侵入者を狩る知恵も見せます。超自然的な不死身さより、クリスタルレイク周辺を熟知した狩人の怖さが前面に出ました。映像もテンポも現代的なので、古い映画が苦手な人の入口にはなります。ただし、シリーズの変化を味わうなら最後に見る方が面白いでしょう。
ジェイソンの姿と設定の変化

作品を追う楽しさの中心は、ジェイソンが毎回少しずつ別の存在へ変わることです。ここでは、外見と能力がどのような段階をたどったのかを振り返ります。
少年から人間の殺人鬼へ
第1作のジェイソンは、湖で溺れたとされる少年です。ラストの印象的な場面はあるものの、大人の殺人鬼として若者たちを襲うわけではありません。第2作になると、彼は森で生き延びていた大人として現れ、母親を失った怒りを抱えて行動します。
この時期のジェイソンは負傷し、転び、相手に反撃されます。後年の怪物性を知っていると新鮮ですよ。完全な超常存在ではなく、異様な環境で生きる大柄な男という不気味さがあります。
ホッケーマスクの完成
第3作で手に入れたホッケーマスクは、顔を隠す道具以上の意味を持ちます。表情が見えないため、怒っているのか痛みを感じているのか分からず、見る側は感情を読めません。無言のまま首を傾けるだけでも怖くなるのは、この無表情さがあるからです。
その後、マスクには斧の傷や割れが加わり、作品ごとの出来事が刻まれていきます。新しいマスクへ替わる場合もありますが、基本の形と赤い印は保たれました。マスク自体がジェイソンの履歴書になっているわけです。
ジェイソンのような、仮面やマスクを象徴にして無言で追い続ける殺人鬼をもっと観たい方は、殺人鬼・スラッシャーホラー映画のおすすめも参考にしてください。
死を越えた怪物へ
第4作までのジェイソンは、異常な耐久力を持ちながらも人間として扱えます。第6作で雷により復活してからは、腐敗した死体が動く怪物へ変わりました。銃撃や刺し傷だけでは止まらず、水中に沈められても再び戻ります。
それにより、追跡場面の印象も変化しました。走って追う必要がなく、ゆっくり歩いているのに、なぜか逃げた先へ先回りしています。物理法則を細かく考えるより、「クリスタルレイクの呪いが人の姿をして歩いている」と受け取るとしっくりきます。
損傷が個性になる外見
不死身になった後は、受けた傷が次作の見た目へ反映されます。湖に沈んだ期間、火傷、割れたマスク、露出した骨。人間なら治療が必要な損傷が、ジェイソンでは恐ろしさを増す飾りになります。
なかでも第7作は、長年の損傷を全身で見せる姿が印象的です。服の下まで死体であることが分かり、マスクを外した顔だけに頼らない造形になりました。シリーズを公開順で見ていると、「また壊れている」のではなく「前の戦いが残っている」と感じられます。
何でもありの象徴へ
第9作では魂が別人へ移り、第10作では機械と融合し、第11作では夢の殺人鬼と戦います。ここまで来ると、ジェイソンは一人の男というより、どんな舞台へ置いても成立する恐怖の記号です。
ただし、中心にあるものは大きく変わりません。無言、マスク、大柄な体、ためらわない攻撃、何度倒されても帰ってくる執念。この芯があるから、宇宙へ行っても対決映画になっても、観客はジェイソンだと受け入れられるのでしょう。
2009年版の狩人型
2009年版は怪物化をいったん戻し、身体能力の高い人間に近いジェイソンを描きます。土地を把握し、地下道で移動し、侵入者の行動を読んで襲うため、ぼんやり歩くだけの相手ではありません。
これは現代の観客が感じる怖さへの置き換えです。不死身の恐怖から、逃げ道そのものを知られている恐怖へ。私は後ろから全力で迫られる方が心臓に悪いですね。
目的別のおすすめ視聴法

全12作を見る時間が取れない人もいるでしょう。ここでは、シリーズ全体を味わう方法と、ジェイソンの変化を優先する方法を分けて紹介します。
全作品を楽しむルート
迷わず、表で紹介した1番から12番まで進めてください。第5作や第9作のように作風が大きく変わる作品も含めて見ると、長寿シリーズが試行錯誤した歴史が分かります。評判だけで飛ばすより、自分で確かめた方が好きな一本に出会えるかもしれません。
一気見する必要はありません。初期四作、第5作と第6作、第7作と第8作、第9作から第11作、最後に2009年版という五つの区切りに分けると見やすいですよ。残酷描写が続くので、気分が重くなったら休んでください。
変化を優先する短縮ルート
本数を減らしながらジェイソンの主な変化を追うなら、第1作、第2作、第3作、第4作、第6作、第7作、フレディVSジェイソン、2009年版の順が候補です。
これなら、事件の始まり、袋姿、ホッケーマスク、人間時代の終わり、不死身化、腐敗した外見、他作品との対決、新たな狩人型まで確認できます。ただし、第5作、第8作、第9作、第10作の内容は飛ぶため、後から興味が出た作品を補ってください。
まず三作品だけ見るルート
シリーズが自分に合うか試したいなら、第1作から第3作までで十分です。犯人が見えない第1作、ジェイソンが動き出す第2作、象徴的な姿が完成する第3作と、三本だけでも誕生の流れがきれいにつながります。
そこでジェイソンをもっと見たいと思ったら第4作へ。少し変わった雰囲気も楽しめそうなら、そのまま最後まで進みましょう。最初から12作を義務のように考えなくて大丈夫です。
怖さと残酷描写の目安

「ホラー映画の13日の金曜日は見たいけど、どれくらい怖いの?」という不安もありますよね。シリーズ内でも、怖がらせ方と残酷描写の見せ方は一定ではありません。
『13日の金曜日』は刺激が強そうだと感じた方は、無理にシリーズを進める必要はありません。グロさ・ジャンプスケア・心霊・後味など苦手な要素を避けながら作品を選びたい場合は、初心者向けの怖すぎないホラー映画おすすめも参考にしてください。
初期は正体不明の不安
第1作は犯人の姿を隠し、視点だけが若者へ近づく場面が多いため、見えない相手への不安があります。第2作以降はジェイソンの姿が見えるようになり、追跡と逃走の比重が増えます。
驚かせる音、暗い森、窓や扉の向こうに誰かがいる演出が苦手なら、夜中に一人で見るより昼間がおすすめです。イヤホンは細かな音まで聞こえる反面、急な音の刺激も大きくなります。
後半は派手な見せ場が中心
シリーズが進むにつれ、観客はジェイソンが現れることを知った状態で見ます。そこで作品側は、正体を隠すより「今回はどんな場所で、どんな方法を使うのか」へ比重を移しました。
第6作以降は怪物映画や娯楽映画の色合いが増え、第10作は宇宙を舞台にした黒い笑いもあります。怖さが消えるわけではありませんが、息苦しい恐怖より、派手な見せ場を待つ楽しさが目立ちます。
シリーズには流血、人体損傷、若者の死亡、性的な場面などが含まれます。年齢区分や編集内容は商品と配信先で異なる場合があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。映像で気分が悪くなりやすい人は無理に鑑賞せず、体調面の最終的な判断は医師などの専門家にご相談ください。
混乱しやすいポイント

作品数が多いだけでなく、題名と設定にも引っかかりやすい点があります。見る前に知っておくと、途中で「別の作品を再生した?」と慌てずに済みます。
第1作の犯人は母親
第1作で若者たちを襲うのは、ジェイソンの母パメラ・ボーヒーズです。息子が溺れた原因をキャンプ場の管理不足だと考え、再開を妨げるために犯行へ進みます。
この事実を知ると、ジェイソンの行動にも母親の影があると分かります。彼はただ無差別に歩き回る怪物ではなく、母親への執着と自分の土地を守る感覚を抱えた存在として始まったのです。
第5作は模倣犯の物語
第5作にはホッケーマスクの殺人鬼が出ますが、正体はジェイソン本人ではありません。ここを知らずに見ると、次の第6作で墓から復活する展開が分かりにくく感じられます。
とはいえ、第5作が完全に無関係というわけでもありません。トミーの心にジェイソンが残り続けていること、世間でジェイソンの姿が恐怖の型になったことを描いています。
2009年版は続編ではない
同じ題名なので第1作の再上映や第11作の続きに見えますが、2009年版は別世界で始め直した作品です。旧シリーズで起きた宇宙やフレディとの戦いは引き継ぎません。
初期シリーズの複数作品に含まれる要素を短時間で見られる利点はあります。ただ、これを最初に見ると、本来は複数作品を通じて完成したジェイソン像が一気に提示されます。そのため、歴史を味わいたい人には最後をすすめています。
同名のテレビシリーズは別物
1987年に始まったテレビドラマ「Friday the 13th: The Series」は、呪われた品物を回収する物語で、映画版ジェイソンを追うための必修作品ではありません。題名は同じでも、映画シリーズの続きとして見る必要はないんです。
一方、2026年に配信予定のドラマ「Crystal Lake」は、パメラ・ボーヒーズと若いジェイソンに焦点を当てる前日譚です。こちらは映画の起源に関わる企画ですが、映画全12作の公開順には含めません。

シリーズの最新情報
2026年8月3日時点で、劇場用映画の最新作は2009年版です。ただし、映像作品としては新たな前日譚ドラマが控えています。
ドラマは2026年10月予定
A24が製作する「Crystal Lake」は、米国のPeacockで2026年10月15日に配信開始予定です。物語はパメラ・ボーヒーズを中心に、息子ジェイソンを失った悲しみとクリスタルレイクの過去へ踏み込む前日譚とされています。
映画を初めて見る人は、ドラマの公開を待つ必要はありません。まず全12作を公開順で見れば、シリーズが長年積み重ねてきた恐怖を確認できます。ドラマはその後、原点を別の角度から見る作品として加えるのが自然でしょう。
日本での配信先や開始日は地域によって異なる可能性があります。視聴前にA24、Peacock、日本国内の配信サービスなどの公式発表を確認してください。
公式情報の確認先
作品名や公開年、最新ドラマの予定を確認した主な公式ページです。配信状況や商品仕様は変わることがあるため、鑑賞直前の確認先としても役立ちます。
- Paramount Picturesの第1作公式ページ
- パラマウント日本の第6作公式ページ
- Warner Bros.の対決作公式ページ
- A24のCrystal Lake公式ページ
- Peacockの配信情報ページ
『13日の金曜日』だけでなく、ホラー映画を見るための動画配信サービス自体を比較したい方は、ホラー映画サブスク比較も参考にしてください。
よくある質問
最後に、見る順番やジェイソンについて特に疑問が出やすい点へ答えます。
13日の金曜日のFAQ
Q1. 13日の金曜日はどれから見ればいいですか?
A. 1980年の第1作から公開順で見るのがおすすめです。第2作で大人のジェイソンが現れ、第3作でホッケーマスクを手に入れ、第6作で不死身の怪物へ変わります。この順番なら外見と設定の変化を自然に追えます。
Q2. ジェイソンは第1作に登場しますか?
A. 少年ジェイソンは過去の出来事と印象的な場面に登場しますが、若者たちを襲う主犯ではありません。第1作の犯人は母親のパメラです。大人のジェイソンが殺人鬼として動き出すのは第2作からとなります。
Q3. ホッケーマスクはいつから使いますか?
A. 第3作「13日の金曜日 PART3」の途中で手に入れます。第2作では頭に袋をかぶっているため、現在知られているジェイソンの姿が完成するまでには段階があります。
Q4. 新13日の金曜日 PART5は飛ばしてもいいですか?
A. 第6作の筋だけを理解するなら飛ばすことはできます。ただし、トミーが抱える心の傷や、ジェイソンの姿を利用した模倣犯の発想が描かれるため、全作品を楽しみたい人は公開順どおり見る方がよいでしょう。
Q5. 2009年版から見ても大丈夫ですか?
A. 一作で完結する別世界の物語なので、2009年版から見ても内容は理解できます。ただし、初期シリーズの複数作品から設定や演出を取り入れているため、ジェイソンの変化を楽しみたい人には1980年版からの公開順がおすすめです。配信状況や年齢区分などの正確な情報は公式サイトをご確認ください。
13日の金曜日のまとめ

「13日の金曜日」シリーズは、1980年版から2009年版まで公開順に見るのが分かりやすいです。第1作で事件の原因を知り、第2作で大人のジェイソンと出会い、第3作でホッケーマスクの誕生を見届けられます。
その後は、人間としての終わり、模倣犯、不死身の復活、水中で傷んだ姿、ニューヨーク、肉体の乗り換え、宇宙、フレディとの対決へ進みます。2009年版は旧シリーズの続きではなく、初期の要素を組み直した別世界なので最後に置くと違いがよく分かるでしょう。
全12作は時代ごとのホラー映画の流行を吸収しながら姿を変えてきました。袋姿の殺人鬼と金属の体を持つ未来のジェイソンが同じ歴史にいる。その振れ幅こそ、長く愛される面白さです。
まずは第1作を再生し、クリスタルレイクへ足を踏み入れてみてください。ホッケーマスクが現れる瞬間を待ちながら進めば、怖いのに続きが気になる夜が始まりますよ。
『13日の金曜日』以外にも、第一作から続けて楽しめる長寿シリーズを探したい方は、長く楽しめるホラー映画シリーズのおすすめも参考にしてください。
※本記事の内容は公開時点の情報をもとにしています。最新かつ正確な情報は各作品の公式サイトでご確認ください。

