1970年代ホラー映画おすすめ|現代に影響を与えた名作を厳選

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1970年代ホラー映画おすすめ|現代に影響を与えた名作を厳選 おすすめランキング

こんにちは、ホラー専門映画館のビビりな解説者タケです。

1970年代のホラー映画と聞くと、「映像が古そう」「今見ると怖くないのでは」と感じる人もいますよね。私も初めて昔の作品を手に取ったときは、現代の派手な映像に慣れた目で楽しめるのかな、と少し身構えました。

ところが実際に見てみると、現在のホラー映画で当たり前になっている悪魔憑き、仮面の殺人鬼、群れで増えていくゾンビ、逃げ場のない宇宙船といった恐怖の多くが、1970年代に磨かれていたことへ気づきます。古びているというより、現代ホラーの設計図がむき出しになっている時代と言ったほうが近いでしょう。

現代ホラーの設計図がむき出しになっている時代

この記事では、ホラー映画が好きになったばかりの人にも伝わるように、1970年代を代表する必見作と、後世へ残した影響を分かりやすく紹介します。怖さだけでなく、映像、音、社会風刺、登場人物の見せ方まで見ていくと、古い作品が急に生々しく見えてきますよ。

  • 1970年代ホラー映画が生まれた背景
  • 現代ホラーにつながる必見の名作
  • 悪魔やゾンビなど各作品の影響
  • 初心者でも楽しみやすい選び方

1970年代ホラーの魅力

1970年代は、怪物を遠い世界に置くのではなく、家庭、郊外、学校、海水浴場、商業施設といった身近な場所へ恐怖を連れてきた時代です。安心できるはずの場所が壊れていくため、公開から半世紀ほどたっても落ち着かない感触が残っています。

社会不安と記録映像風の質感が掛け合わされることで、現実と映画の境界が曖昧になる生々しさが生まれたことを解説する図解。

社会不安が恐怖に変わった

1960年代末から1970年代にかけて、戦争への不信、政治への疑念、世代間の対立、都市犯罪への不安などが広がりました。ホラー映画は、そうした空気を説明するのではなく、悪魔、狂人、感染、崩壊する家族という姿へ変えて観客に見せています。

例えば『エクソシスト』では、少女の身体に起きる異変を、母親、医師、神父がそれぞれの立場から理解しようとします。科学だけでも信仰だけでも答えが出ない。その迷いが、単純な怪物退治にはない不安を生むわけです。

『ゾンビ』では、世界が終わりかけているのに、人々は大型商業施設へ集まり、商品に囲まれた生活へ執着します。笑える場面もありますが、見終わると自分の日常まで少し奇妙に感じるはず。1970年代ホラーは、恐怖を通して社会そのものをのぞかせる鏡でした。

1970年代ホラーを見るときは、怪物が何を表しているのかを考えてみてください。悪魔を家庭の崩壊、ゾンビを消費社会、殺人鬼を平穏な郊外への不信などと結びつけて読むこともでき、恐怖の奥に当時の空気が隠れています。

現実感のある映像が増えた

この時代の作品には、ざらついた画面、自然光に近い暗さ、汗や汚れが目立つ衣装がよく登場します。現在の高精細な映像とは違いますが、その粗さがニュース映像や記録映像のような手触りを生みました。

とりわけ『悪魔のいけにえ』は、乾いた土地、古びた家、耳障りな機械音を重ね、現場へ放り込まれたような圧迫感を作っています。残酷な場面を細部まで見せ続ける作品ではないのに、見た側の記憶では実際以上に凄惨だったように残る。不足している部分を想像が埋めるからです。

一方、『ハロウィン』は住宅街の広い画面を使い、背景のどこかに殺人鬼がいるかもしれない感覚を育てます。何も起きていない時間が長いほど、庭、生け垣、窓の向こうが怖くなる仕掛け。派手な見せ場だけに頼らず、観客の視線そのものを操っています。

ジャンルの原型が生まれた

1970年代以前にも悪魔映画、連続殺人鬼映画、ゾンビ映画は存在しました。ただ、この時代に登場した作品が、それぞれの型を広く定着させ、続編、模倣作、再解釈を大量に生むきっかけになりました。

悪魔憑きなら『エクソシスト』、動物パニックなら『ジョーズ』、超能力を持つ若者の悲劇なら『キャリー』、仮面の殺人鬼なら『ハロウィン』、商業施設を舞台にした終末なら『ゾンビ』。今の作品を見て「どこかで見た構図だな」と思う場面をたどると、1970年代の一本へ行き着くことが少なくありません。

◆タケのワンポイントアドバイス

昔の名作は、公開当時と同じ衝撃を期待するより、「この撮り方が後の作品へどう受け継がれたか」を探すと急に面白くなります。元ネタ探しのような感覚で見ると、映像の古さも味になりますよ。

必見の1970年代ホラー

ここからは、1970年代ホラーを語るうえで外しにくい十作品を紹介します。怖さの種類が重ならないように選んでいるので、気になる題材から見始めて大丈夫です。公開順に制覇する必要もありません。

エクソシスト

1973年公開、ウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』は、少女リーガンに起きた異変と、悪魔祓いへ向かう人々を描く作品です。宗教ホラーの代表という印象が先に立ちますが、物語の中心には娘を救おうとする母親と、信仰を失いかけた神父の苦悩があります。

この映画が今も怖いのは、すぐに悪魔の仕業と決めつけないからです。医療検査、心理的な可能性、家庭環境を一つずつ確かめ、それでも説明できない領域へ近づいていく。その過程が丁寧なので、超常現象が始まったときに逃げ道が消えます。

また、恐怖映画でありながらアカデミー賞で作品賞を含む十部門に候補入りし、脚色賞と録音賞を受賞しました。ホラーが大衆向けの刺激だけではなく、俳優の演技や人間ドラマまで評価され得ることを示した一本です。悪魔憑き映画を見るなら、まず原点として触れておきたい作品でしょう。

すでに鑑賞済みで、悪魔の正体やリーガンが狙われた理由、カラス神父の最後まで掘り下げたい方は、『エクソシスト』の悪魔と結末を読み解くネタバレ考察もあわせてどうぞ。

悪魔のいけにえ

1974年公開、トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』は、若者たちがテキサスの田舎で異様な一家に遭遇する物語です。原題は『The Texas Chain Saw Massacre』。チェーンソーを持つレザーフェイスの姿は、後のホラー文化を象徴する存在になりました。

魅力は、作り物らしい安全地帯をほとんど感じさせない点です。暑さ、悪臭、騒音、骨で飾られた室内が画面からにじみ、観客まで疲れさせます。流血を大量に見せるより、逃げても逃げても終わらない混乱を積み重ねるため、見終わったあとに妙な消耗が残るでしょう。

仮面の殺人鬼、閉ざされた家、若者の集団、最後まで逃げ続ける女性という要素は、その後のスラッシャー映画へ何度も受け継がれました。ただし、整った娯楽作というより、触れてはいけない場所を偶然撮ってしまったような危うさこそ本作の個性です。

ジョーズ

1975年公開、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』は、人食いザメが現れた海辺の町を舞台にした作品です。冒険映画やパニック映画として語られることもありますが、見えない捕食者に狙われる恐怖は、まぎれもなくホラーの方法で作られています。

サメの姿をすぐに見せず、海面、犠牲者の反応、あの有名な旋律で接近を知らせる演出が見事です。何も見えない海が、巨大な口のように感じられてくる。だからこそ、観客は浜辺の明るい日差しの下でも安心できません。

さらに本作は、夏季公開、大規模なテレビ宣伝、当時としては広い公開規模を組み合わせ、現代的なサマー・ブロックバスターの型を確立した代表作とされています。怪物を暗い城から観光地へ移し、日常の娯楽そのものを恐怖へ変えた点も重要です。

キャリー

1976年公開、ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』は、スティーヴン・キングの小説を映画化した作品です。学校で孤立する少女キャリーが、抑圧された生活と超能力の目覚めによって悲劇へ進んでいきます。

本作の怖さは、超能力よりも人間関係にあります。同級生によるいじめ、身体の変化を罪として扱う母親、善意がすれ違う学校。観客はキャリーが傷つけられる過程を知っているため、彼女が力を解放する場面で爽快感と悲しさを同時に抱くでしょう。

学校行事が惨劇へ変わる展開、傷ついた若者が秘めた力を爆発させる物語、被害者と加害者を簡単に分けられない人物像は、後の青春ホラーへ深く残りました。怖いだけでなく、見終わったあとに「誰かが止められなかったのか」と考えてしまう一本です。

『キャリー』をきっかけに、スティーブン・キング原作のホラー映画をもっと観たくなった方は、スティーブン・キング原作ホラー映画のおすすめもチェックしてみてください。

オーメン

1976年公開、リチャード・ドナー監督の『オーメン』は、外交官夫妻のもとで育つ少年ダミアンをめぐる宗教ホラーです。子どもの無垢な外見と、周囲で続く不吉な出来事を結びつけ、「本当にこの子が災いの中心なのか」と疑わせます。

派手な悪魔の姿を前面に出すのではなく、写真に写る兆候、異様な事故、聖書の予言を積み重ねていく構成が特徴です。親がわが子を疑わなければならないという設定だけで、すでに逃げ場がありません。

『エクソシスト』が身体へ侵入する悪を描いたのに対し、『オーメン』は家族の中で静かに育つ悪を描きます。悪魔の子、予言、世界規模の陰謀という題材は、続編や再映画化だけでなく、数多くの宗教ホラーへ影響しました。

サスペリア

1977年公開、ダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』は、ドイツの舞踊学校へ入学した少女が、校内に隠された秘密へ近づく物語です。筋道を追うより、色彩、音楽、建物の形に飲み込まれる感覚を楽しむ作品と言えます。

赤、青、緑の照明が現実離れした空間を作り、ゴブリンによる音楽が観客の鼓動を急かします。普通なら状況を分かりやすくするために使う光と音を、逆に落ち着きを奪うためへ使っているのです。

現在の美術性を前面に出したホラーや、夢のような悪夢を描く作品を見ると、『サスペリア』の影を感じることがあります。物語を理解できれば怖いのではなく、理解できない感覚そのものが怖い。そんな映画体験を求める人に向いています。

HOUSE ハウス

1977年公開、大林宣彦監督の『HOUSE ハウス』は、少女たちが訪れた屋敷で奇妙な出来事に襲われる日本映画です。人を食べるピアノ、空を飛ぶ頭、現実感をあえて壊した合成など、怖いのに笑えて、笑っていると急に寂しさが差し込んできます。

映像表現は、正しく見せることより、子どもの空想がそのまま動き出したような驚きを優先しています。現在の目で見ると手作り感のある効果もありますが、その不自然さが唯一無二の世界を生みました。

また、にぎやかな表面の奥には、戦争によって時間を止められた人の悲しみも流れています。海外で再評価され、型にはまらない日本の怪奇映画として知られるようになりました。怖さ一辺倒では疲れる人や、変わった映像が好きな人におすすめです。

『HOUSE ハウス』のような異色作からJホラーの定番・近年作まで広げて探したい方は、日本のホラー映画おすすめ25選も参考にしてください。

ゾンビ

1978年公開、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』は、死者が歩き回る世界で、生存者たちが大型商業施設へ立てこもる物語です。原題は『Dawn of the Dead』。ゾンビ映画の娯楽性と社会風刺を一気に広げた作品として外せません。

施設には食料、衣服、遊び道具があり、一見すると理想的な避難場所です。しかし、外では社会が崩壊し、内側では物への執着と人間同士の対立が膨らみます。ゾンビが生前の習慣に引かれるように商業施設へ集まる姿は、滑稽でありながら不気味です。

特殊メイクによる残酷描写、集団で迫る死者、かまれた者が仲間へ変わる不安、生存者同士の争い。現在のゾンビ作品に欠かせない要素が豊富に詰まっています。版によって編集や音楽、上映時間が異なるため、どの版かを確認して見ると理解しやすいでしょう。

ハロウィン

1978年公開、ジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』は、白い仮面をかぶったマイケル・マイヤーズが郊外の町へ戻り、若者たちを追う作品です。『ブラック・クリスマス』など先行作と共通する要素を持ちながら、現代的なスラッシャーの型を広く浸透させました。

印象的なのは、殺人鬼が画面の中心だけに現れるとは限らないことです。道の向こう、洗濯物の奥、窓の外。主人公ローリーが気づく前から、観客だけが存在を見つける場面もあり、見ている側は「そこにいる」と教えたくなります。

単純な旋律を繰り返す音楽も、監督自身が作曲しました。少ない音数なのに焦りが増し、何も起きていない移動場面まで危険に感じられます。仮面の殺人鬼、最後まで抵抗する女性、祝日の夜という組み合わせは、その後のシリーズ映画へ何度も引用されました。

マイケル・マイヤーズを気に入って続編まで追いたい方は、映画『ハロウィン』シリーズ全作を見る順番と時系列も参考にしてください。

エイリアン

1979年公開、リドリー・スコット監督の『エイリアン』は、宇宙貨物船ノストロモ号へ入り込んだ未知の生命体と乗組員の死闘を描きます。科学映画の舞台に、密室ホラーと怪物映画の恐怖を持ち込んだ傑作です。

宇宙船は未来的で清潔な場所ではなく、配管、蒸気、暗い通路に満ちた労働現場として描かれます。乗組員も英雄ではなく、報酬や契約へ不満を抱く働き手。その生活感があるからこそ、未知の生物が入り込んだときの異物感が際立ちます。

H・R・ギーガーによる生物と機械が混じった造形、身体の内側から破壊される恐怖、巨大企業が人命より利益を優先する構図は、映画だけでなくゲームや漫画にも広がりました。宇宙を舞台にしていても、基本は「逃げ場のない建物に怪物がいる」という純粋なホラーです。

この十本以外では、『ウィッカーマン』『赤い影』『ブラック・クリスマス』『ヒルズ・ハブ・アイズ』『SF/ボディ・スナッチャー』も1970年代を知るうえでおすすめです。民間信仰、喪失、殺人鬼、荒野、集団の同化と、違う種類の不安を味わえます。

現代ホラーへの影響

1970年代の名作は、単に続編を生んだだけではありません。観客を怖がらせる視点、音の使い方、社会問題の映し方まで、現在の映画へ残しています。ここでは大きな流れを五つに分けて見ていきましょう。

1970年代の代表的なホラー映画の型(悪魔・スラッシャー・ゾンビ・怪物・心理)と代表作、そして現代への影響をまとめた一覧表。

悪魔憑きと宗教ホラー

『エクソシスト』以降、悪魔憑きは特殊な伝説ではなく、普通の家庭へ突然入り込む恐怖として広まりました。少女の変化、医学的な検査、信仰を疑う聖職者、最後の儀式という流れは、その後の多くの作品で形を変えて使われています。

ただし、本当に受け継がれたのは外見の異変だけではありません。家族が愛する人を見失う恐怖、科学で説明できないものへ向き合う迷い、救う側も傷つく構図です。現代の宗教ホラーを見たあとに『エクソシスト』へ戻ると、引用されている場面の多さに驚くかもしれません。

悪魔憑きだけでなく、信仰・儀式・閉鎖共同体が生む精神的な怖さまで広げたい方は、宗教・カルト系ホラー映画のおすすめも参考にしてください。

スラッシャーの視線

『悪魔のいけにえ』『ブラック・クリスマス』『ハロウィン』などは、殺人鬼に追われる若者たちの物語を定着させました。なかでも重要なのが、誰かに見られている感覚です。

殺人鬼の視点に近いカメラ、背景へ小さく置かれた人影、電話の向こうから届く声。観客は被害者より先に危険を知ることもあれば、被害者と同じく何も分からないまま待たされることもあります。この視線の駆け引きが、のちの『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』、さらに型を自覚的に扱う『スクリーム』へつながりました。

1970年代に形づくられた追跡型ホラーが、その後どんな殺人鬼映画へ発展したのか観たい方は、殺人鬼・スラッシャーホラー映画のおすすめもチェックしてみてください。

カメラのレンズと生け垣に潜む人影のイラスト。観客だけが気づく視線の駆け引きや、音と色で本能を刺激する演出について解説した図。

ゾンビと社会風刺

現代のゾンビは、感染、集団、文明崩壊の象徴として定着しています。その流れの中心にあるのが、ロメロの作品群です。1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が現代的なゾンビ像の土台を作り、1978年の『ゾンビ』が大規模な終末と消費社会への風刺を加えました。

それ以降、ゾンビは病気への不安、差別、軍事、情報の混乱、孤立など、時代ごとの問題を映す存在になっています。走るゾンビや感情を持つゾンビが登場しても、危機のなかで人間社会の欠点が露出する構図は変わりません。

ロメロ作品から走る感染者、パニック系、コメディまでゾンビ映画の変化をもっとたどりたい方は、ゾンビ系ホラー映画のおすすめも参考にしてください。

ショッピングモールでスマートフォンを見る人々が、鏡の中ではゾンビとして映し出されており、消費社会のメタファーであることを示すイラスト。

日常空間の侵食

1970年代ホラーは、恐怖の舞台を身近な場所へ移しました。『エクソシスト』の寝室、『キャリー』の学校、『ハロウィン』の住宅街、『ジョーズ』の海水浴場、『ゾンビ』の商業施設。どれも本来は生活や楽しみのための空間です。

恐怖の舞台が非日常の世界から、現代の安心できるはずの身近な場所へと変化したことを説明するスライド。

そのため、映画が終わっても恐怖が日常へ残ります。家の階段が鳴る、暗い窓に人影が見える、海で足元が見えない。観客が自分の経験と結びつけられる場所を選ぶ手法は、現在の低予算ホラーでも頻繁に使われています。

色と音で怖がらせる

『サスペリア』の鮮やかな照明、『ハロウィン』の反復する旋律、『ジョーズ』の接近を知らせる低音。1970年代には、怪物を映す前に色と音で身体を反応させる方法が磨かれました。

これにより、恐怖は筋書きだけのものではなくなります。話の意味を完全に理解できなくても、色が落ち着かない、音が迫ってくる、静けさが長すぎるという感覚で怖がれる。現在の美術性を重んじたホラーや、音響を売りにする作品の源流として見ても面白いですよ。

◆タケのワンポイントアドバイス

同じ系統の現代作品と二本立てにすると、影響が見つけやすくなります。『ウィッカーマン』と『ミッドサマー』、『ハロウィン』と『スクリーム』、『ゾンビ』と好きな感染映画という組み合わせがおすすめです。

初心者向けの選び方

名作と呼ばれる作品でも、怖さの好みが合わなければ途中で疲れてしまいます。古典だから我慢して見るのではなく、自分が気になる題材から選ぶのが一番です。

年代にこだわらず、グロさ・心霊・急な驚かせ・後味など苦手な要素から作品を選びたい方は、初心者向けの怖すぎないホラー映画おすすめも参考にしてください。

残酷な描写の耐性や求める体験の好みに応じて、『キャリー』『ジョーズ』『ハロウィン』など、最初に見るべきおすすめの1970年代ホラー映画がわかるフローチャート。

怖さより興味で選ぶ

悪魔や宗教が気になるなら『エクソシスト』と『オーメン』、殺人鬼に追われる緊張感なら『ハロウィン』と『悪魔のいけにえ』、怪物映画なら『ジョーズ』と『エイリアン』が入りやすいでしょう。

残酷描写が苦手なら、『キャリー』の人間ドラマや『ジョーズ』の冒険性から始める方法もあります。変わった映像が好きなら『HOUSE ハウス』、色彩や音楽へ浸りたいなら『サスペリア』。自分の関心を入口にすれば、古い作品でも置いていかれにくくなります。

公開順に見る必要はない

映画史を学ぶ目的でなければ、1970年から順番に見る必要はありません。まず現代作品に近い一本を選び、面白かったら似た題材の過去作へ広げるほうが続きます。

例えばスラッシャーが好きなら『ハロウィン』から入り、そのあと『ブラック・クリスマス』『悪魔のいけにえ』へ戻る。ゾンビが好きなら『ゾンビ』を見てから、1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』へ進む。こうした逆向きの見方でも問題ありません。

画質の古さを味方にする

1970年代作品の画面には、フィルムの粒子、暗部のつぶれ、色の偏りが見られることがあります。しかし、その質感が不穏さへつながる作品も多く、すべてを欠点と考える必要はありません。

部屋を少し暗くし、スマートフォンではなく少し大きな画面で見ると、構図や背景の人影に気づきやすくなります。音量はせりふが聞こえる程度へ上げつつ、急な大音量が苦手なら無理をしないでください。怖さを競うものではなく、最後まで楽しめる環境を作るのが大切です。

配信版の違いを確認する

古い映画には、劇場公開版、再編集版、監督版、国や地域で異なる版が存在することがあります。特に『ゾンビ』は編集や音楽が異なる複数の版で知られ、同じ題名でも印象が変わります。

また、配信状況、字幕、吹替、年齢区分、追加料金は時期やサービスによって変わる可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。刺激の激しい描写が心身へ負担になりそうな場合は、無理をせず視聴を控えるか、途中で中断してください。

作品によっては、暴力、流血、動物の死を連想させる場面、宗教表現、差別的に受け取られ得る描写が含まれます。苦手な要素がある場合は、公式の年齢区分や注意情報を先に確認しましょう。

鑑賞の心得として、「元ネタ探しで見る」「現代作品と二本立てで見る」「版の違いと無理をしない心」の3つのポイントをまとめたスライド。

1970年代ホラーのFAQ

最後に、1970年代のホラー映画をこれから見始める人が迷いやすい点へ答えます。作品選びに悩んだときの目安として使ってください。

1970年代ホラーのよくある質問

Q1. 1970年代ホラーは今見ても怖いですか?

A. 現代作品のような高速な展開や大規模な映像とは違いますが、待たされる時間、ざらついた画面、逃げ場のない空間がじわじわ効きます。驚かせる場面の回数より、見終わったあとに日常が不穏に見える作品が多いかなと思います。

Q2. 最初の一本には何がおすすめですか?

A. 娯楽性と分かりやすさを重視するなら『ジョーズ』、宗教ホラーなら『エクソシスト』、殺人鬼ものなら『ハロウィン』がおすすめです。映像の個性を楽しみたい人は『サスペリア』や『HOUSE ハウス』から入ってもいいでしょう。

Q3. 70年代ホラーの代表的な種類は何ですか?

A. 悪魔憑きや宗教ホラー、仮面の殺人鬼が若者を追うスラッシャー、文明崩壊を描くゾンビ、動物パニック、身体の変化を扱う作品、民間信仰を題材にした映画などがあります。一つの時代に多くの流れが育った点が魅力です。

Q4. 残酷な描写が苦手でも楽しめますか?

A. 作品を選べば楽しめます。『ジョーズ』は見えない恐怖と冒険の比重が大きく、『キャリー』は人間ドラマとしても見応えがあります。ただし感じ方には個人差があるため、年齢区分や注意情報を事前に確認してください。

Q5. 1970年代作品を見る順番はありますか?

A. 決まった順番はありません。自分が好きな現代作品の元になった映画から始めると入りやすいです。気に入った一本を起点に、同じ監督、同じ題材、影響を受けた後年の作品へ広げていく見方がおすすめですよ。

参考にした主な資料

作品の公開年、監督、受賞歴、映画史上の位置づけは、映画機関や公式賞データベースの情報を中心に確認しています。

1970年代ホラーのまとめ

1970年代は、悪魔、スラッシャー、ゾンビ、動物パニック、宇宙ホラーといった現代ジャンルの基礎が形づくられた時代です。しかも、ただ怪物を増やしたのではなく、家庭、学校、住宅街、海、商業施設、職場へ恐怖を持ち込みました。

映像や特殊効果に古さを感じる場面はあるでしょう。しかし、その古さの向こうには、現在も使われ続けている撮影、音響、人物配置、社会風刺の原点があります。後の作品が引用した設計図として見ると、現代ホラーの面白さまで深く理解できます。

  • 悪魔映画の入口なら『エクソシスト』
  • スラッシャーの原点なら『ハロウィン』
  • ゾンビと社会風刺なら『ゾンビ』
  • 映像と音の悪夢なら『サスペリア』
  • 宇宙の密室恐怖なら『エイリアン』

まずは気になった一本を選び、現在好きな作品との共通点を探してみてください。古い映画を見ているはずなのに、驚くほど現代の恐怖が見えてくる。その瞬間こそ、1970年代ホラーを掘る楽しさです。

1970年代に生まれた型が、特殊メイクや個性的な怪物・殺人鬼によってどう発展したのか続けてたどりたい方は、1980年代ホラー映画のおすすめへ進んでみてください。

※本記事は公開時点で確認できる資料をもとに作成しています。作品情報や配信状況などは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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